□AmulechからAL-38432DQ発売!
高音質なのにハイコストパフォーマンスな日本のメーカーであるAmulechからAL-38432DSの上位機となるAL-38432DQが発売されました!
音質の要のパーツの一つであるDACチップにはESS社製のES9028Q2Mが左右チャンネル1つずつの2機が搭載されています。
このDACチップはOPPO HA-2SE等にも搭載れており、AL-38432DSに搭載されているES9018K2Mより後の世代のチップとなっております。ES9028Q2MとES9018K2Mは基本的にほぼ同様なアーキテクチャとなっているようですが、スペックは改善しておりダイナミックレンジを従来の127dBから129dに向上しており、ESS社のスタッフからはスペックより音質聞いてほしいとのコメントが出ているようで、同社のこのチップに対する自信がうかがえると思います。
従来機ではDACチップは左右2チャンネルで1つだったのに対して、AL-38432DQでは左右1チャネルごとに1つずつES9028Q2Mを使うという贅沢な構成に変更になっています。
それでは、従来機のAL-38432DSとAL-38432DQのスペックを比較してみたいと思います。
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上記の表を見ると、従来機のDSと今回発売されたDQとの違いはDACチップとデジタル入力インタフェースに同軸と光が追加されていることです。AL-38432DSでは入力はUSBだけだったため、CDプレーヤーや、PS4等のゲーム機と接続できませんでしたが、今回のDQでは接続可能になりました。
従来機のAL-38432DSは2016年 第35回 MJテクノロジー・オブ・ザ・イヤー 「デジタルプレーヤー部門」で受賞しておりますので、AL-38432DQについては音質面にプラスして利便性も高まっているということで期待感が大きいマシンになっています。
AL-38432DQの発売に伴い、AL-38432DSは価格が下がっていますので入力はUSBのみで構わないという方は非常にレビューでは音質に満足されている方が多いということから、AL-38432DSを選択するという手もあると思います。
最新の価格情報につきましては下の表にYahoo!、Amazonでの価格情報へのリンクを載せておきますのでそちらをご確認ください!↓↓
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価格帯でいうとnano iONEがライバル機になりますでしょうか。nano iONEにはBluetoothが内蔵されているのが使い勝手のいいところですが、ヘッドホンアンプを内蔵していないため、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプとして使いたい方は、こちらのAL-38432DQが選択肢になると思います(nano iONEについては当サイトのこちらに紹介記事を載せております)。
DS-200 vs AL-38432DS
日本人技術者がスピンアウトして立ち上げたオーディオ機器メーカで最近有名になりつつあるのが、SoundfortとAmulechです。そのSoundfortとAmulechのおすすめUSB DACが「DS-200」と「AL-38432DS」です!
まず、外観から見ていきましょう。
●Soundfort DS-200
●Amulech AL-38432DS
以下がスペック比較表です。
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Soundfort DS-200がUSB入力に同軸および光デジタル入力があり、全部入りのスペックといえるでしょうか。それに対してAmulech AL-38432DSはUSB入力のみと割り切った設計です。その分、価格がDS-200より抑えられ、再生可能フォーマットもDSDが11.2MHzまで、PCMで384kHzまで拡張されています。
中核部品の一つとなる、DACチップはDS-200ではPCM1795、AL-38432DSではESS社のES9018k2Mが採用されています。DACチップとしてはこなれてきたチップといえるPCM1795をとるか、最近の高級DACとして定番になりつつあるESS社のES9018系のDACチップを選択するかは迷うところですね。
ユーザレビューはどちらの機種も5点満点で3点台をつけている人はほとんどなく、購入した人の満足感がうかがえます。
音の傾向は、DS-200が「癖のないすっきりした音」、AL-38423では「アナログ感を感じ、高解像度」といったところが特徴が出ているのかなと思います。
同軸や光デジタル入力が必要な人はDS-200、USB入力だけで問題なしという人はAL-38432DSが選択肢でしょうか。なお、AL-38432DSは2016年MJテクノロジー・オブ・ザ・イヤー「デジタルプレーヤー部門」で入賞しており、MJ誌の2017年1月号にも掲載されているようです。
さて、価格面ですがDS-200は3万円台後半、AL-38432DSは3万円前後で推移しているようです。
最新の価格情報につきましては上記のスペック表に楽天、Yahoo!、Amazonでの価格情報へのリンクを載せておきますのでそちらをご確認ください!。
ここでSoundfortとAmulechとAmulechについて書いておきたいと負います。
Soundfortは2014年設立で、オーディオ愛好家で40年近く電気・電子技術者としての経験を持つ片山氏が開発・設計を行い製造は中国に委託しているようです。ただし、製品の品質管理と最終的なエージングと製品の確認は日本で行っているこだわりのメーカです。Phile WebにDS-200のインタビュー記事がありますがここに片山氏のこだわりも記述されていて面白いので是非読んでみてください。「ハイコスパで話題の新進オーディオブランド「Soundfort」とは? 開発者にこだわりを聞いた」
一方のAmulechはデジタルアンプやコストパフォーマンスの高いUSB DACを開発・販売していたラステームという会社があったのですが、その元ラステームシステムズの三上氏が立ち上げたメーカで、製造も日本で行っています。私はAmulechのAL-9628Dを持っているのですが、非常にコスパに優れたマシンで愛用しています。AL-9628Dについては、当サイトの記事「3万円以下の定番:Amulech AL-9628D」に記載しています。入門用に最適な一台だと思います。
Amulechの機種は結構品切れが多いです。直販サイトには在庫があることが多いので、Amulechさんへのリンクを貼っておきます。
●3〜5万円3機種
●3〜5万円代の定番機種と言えば以下の機種です!
・TEAC UD-301
・DENON DA-300USB
・iFI-Audio nano iDSD
以下が各機種の概略スペック比較表です。表の一番下にはネットショップでの価格情報のリンクを貼っておりますので最新の価格情報をチェックしてみてください。
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据え置きで使うなら、TEAC UD-301かDENON DA-300USB、モバイル用途も考えるならnano iDSDでしょうか。
TEAC UD-301はアナログ出力にXLRのバランス出力に対応しています(背面の端子のみ)。
DENON DA-300USBはデジタルアイソレーションがしっかりしているのでUSB接続でPCからのノイズが気になる方にはいい機種だと思います。
nano iDSDは最近では3万円を切るショップも出てきているようです。上記表のリンクから最新の価格をご確認ください。
ちなみに当サイト管理人はnano iDSDに過去に持っており、現在はTEAC UD-301(オペアンプ部ソケット化改造済み)を持っております。
ブログ(おすすめUSB DACとデジタルオーディオの価格等々)の記事にUD-301の簡単なレビューやオペアンプソケット化についての記事を書いておりますのでもしよかったらご覧ください。